forked from Ronove/Project-Night-One
-
Notifications
You must be signed in to change notification settings - Fork 0
Expand file tree
/
Copy pathChapter5.script
More file actions
3964 lines (2517 loc) · 94.5 KB
/
Chapter5.script
File metadata and controls
3964 lines (2517 loc) · 94.5 KB
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
414
415
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
496
497
498
499
500
501
502
503
504
505
506
507
508
509
510
511
512
513
514
515
516
517
518
519
520
521
522
523
524
525
526
527
528
529
530
531
532
533
534
535
536
537
538
539
540
541
542
543
544
545
546
547
548
549
550
551
552
553
554
555
556
557
558
559
560
561
562
563
564
565
566
567
568
569
570
571
572
573
574
575
576
577
578
579
580
581
582
583
584
585
586
587
588
589
590
591
592
593
594
595
596
597
598
599
600
601
602
603
604
605
606
607
608
609
610
611
612
613
614
615
616
617
618
619
620
621
622
623
624
625
626
627
628
629
630
631
632
633
634
635
636
637
638
639
640
641
642
643
644
645
646
647
648
649
650
651
652
653
654
655
656
657
658
659
660
661
662
663
664
665
666
667
668
669
670
671
672
673
674
675
676
677
678
679
680
681
682
683
684
685
686
687
688
689
690
691
692
693
694
695
696
697
698
699
700
701
702
703
704
705
706
707
708
709
710
711
712
713
714
715
716
717
718
719
720
721
722
723
724
725
726
727
728
729
730
731
732
733
734
735
736
737
738
739
740
741
742
743
744
745
746
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
782
783
784
785
786
787
788
789
790
791
792
793
794
795
796
797
798
799
800
801
802
803
804
805
806
807
808
809
810
811
812
813
814
815
816
817
818
819
820
821
822
823
824
825
826
827
828
829
830
831
832
833
834
835
836
837
838
839
840
841
842
843
844
845
846
847
848
849
850
851
852
853
854
855
856
857
858
859
860
861
862
863
864
865
866
867
868
869
870
871
872
873
874
875
876
877
878
879
880
881
882
883
884
885
886
887
888
889
890
891
892
893
894
895
896
897
898
899
900
901
902
903
904
905
906
907
908
909
910
911
912
913
914
915
916
917
918
919
920
921
922
923
924
925
926
927
928
929
930
931
932
933
934
935
936
937
938
939
940
941
942
943
944
945
946
947
948
949
950
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
962
963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
978
979
980
981
982
983
984
985
986
987
988
989
990
991
992
993
994
995
996
997
998
999
1000
;Chapter 5
午前8時50分。@
br
普段なら登校してきた生徒たちはまっすぐ教室に向かい、@始業のベルと共に担任が入ってくるまで、クラスメートたちとのおしゃべりに盛り上がる。@そんな時間。\
bg black,22
bg usagi_01,2
しかしこの日のこの時間は少し様子が違った。@
br
かなりの数の生徒たちが、校舎に入ろうとはせず、@校舎裏にあるうさぎ小屋の前に集まっていたのだ。\
bg black,22
me2v 17,70
悲鳴を上げる子、呆然と立ち尽くす子、近くの排水溝に嘔吐する子。@
……目の前の光景に対し、彼らがとった行動は実に様々だった。@
br
しかし、よくよく観察してみれば、@彼らの瞳の奥に同じ色が浮かんでいることが分かっただろう。\
mono 2
bg Different_spiral_1a,22
それは「好奇」の色。@
br
息を呑んで目を見開く男子生徒も、@友人同士で身を寄せ合い、今にも泣きだしそうな女生徒たちも、実は同じことを思っていた。\
……これって…………なんかスゴイ。@
br
こんなにも残酷な光景を見るのは、彼らにとって初めてのことだったからだ。@
br
ドラマでも、アニメでも、ましてや漫画でもない。@現実世界で。@しかも自分たちが毎日通う学校で。\
textoff
bg black,22
mono 0
fede 0,1000
E_A
bg blood_1aR,22
;quakey 2,200
bgm1 13
…………小屋の中は、一面の赤黒い血の海だった。\
耳を力任せに引き千切られたうさぎ。@
br
しっぽ、前足、後ろ足……鋭利な刃物か何かで、@胴体からすべての器官を切り取られたうさぎ。@
br
全身が紫に変色するほど殴られ、短い手足がありえない方向に折れ曲がっているうさぎ。\
「残酷」という言葉がぴったりと当てはまる、この上なく凄惨な光景だった。@
br
しかも何匹かのうさぎはそんな状態であるにも関わらず、まだ生きていた。@
血を流し、震えながらも、弱々しく息をしていた。@
br
しかし、誰一人として手当てをしようとする生徒はいない。\
bg black,22
me1v 5,50
いくら幼い彼らでも理解していたのだ。@どんな処置をしたところでこのうさぎたちは助からない。@
br
いや……、こんな状態で助かってしまったら、その方がよっぽど悲劇だということを。\
bg usagi_01,22
騒ぎを聞きつけ、職員室から教師たちが駆けつけた。@
br
彼らもうさぎ小屋を覗き込むと一様に青褪めて絶句したが、@かろうじて平静を取り戻すと生徒たちに教室で待機するよう指示を出した。\
しかし、子供たちがいなくなってからも、教師たちはしばらく動けず、@惨殺されたうさぎたちをただただ痛々しく見つめ続けた。\
;mbg white,1
;mcbg 22
se1v 13,40
その時、小屋の隅の方で、何かが動いた気がした。@
br
そこにはうさぎたちが掘った穴があった。@その中から、恐る恐るこちらの様子を伺うように一匹のうさぎが顔を出したのだ。\
「……不幸中の幸い、だな。」@
br
教師の一人が呟いた。@
すると、それが合図かのように、穴の中から次々にうさぎたちが現れた。\
多少足を引きずっているものもいるが、どのうさぎも大きな怪我はしていないようだった。@
br
赤い血の海の中を動き回る真っ白なうさぎたち……。@何とも現実離れしたその光景に、再び言葉をなくす教師たち。\
しかし、不意にその沈黙を破り、一人の若い教師が疑問を口にした。@
br
恐る恐る。@……だけれども、あまりに素朴に。\
bg black,22
fede 0,1000
E_A
「あの……、うちって、こんなにたくさん、うさぎ飼ってましたっけ……?」@
me1v 17,70
br
生きているうさぎと、うさぎの死骸。@
br
その合計数が、彼らが飼っていると認識していたそれを、上回っていたのだ。\
bg black,22
fede 0,2000
E_A
bg rouka_02,2
bgm1 8
午前9時20分。@
br
2組の担任である井俣は教室に向かいながら、@うさぎ小屋の件を生徒たちにどう説明すべきか考えていた。\
不意に先日聞いたあるニュースを思い出す。@
br
隣町の小中学校で、@予算カットのため動物の飼育小屋を全てなくすことが決まったという内容だった。\
餌代やら維持費を節約するために、@子供たちが動物と触れ合う機会を取りやめるなんて随分とケチくさいな、とその時は思った。@
br
しかし今になって思う。@予算カットと言うのは建前だったのではないだろうか。@あれはこういう事態に備えてのことだったのではないだろうか、と。\
bg black,22
物騒な時代だ。子供たちの心も荒んでる。@
動物を飼うことが、情操教育の一環になると信じられた時代は、@すでに遠い過去の話なのかもしれない……。\
textoff
lsp bgsp,":a;bmp\background\efe\red_waku.bmp",0,0
bg usagi_01,22
bgcopy
csp -1
あのうさぎ小屋はどうなるのだろう。@
br
何匹か生き残っていたとは言え、@あの小屋であのまま飼育を続けるのは難しいだろうな、と思う。\
うさぎの死骸を全部拾い集めても、夥しい血を洗い流しても。@あの腐った肉のような臭いや、むせ返るような鉄の匂いは、多分なかなか落ちない。\
……まあ、そもそもあのうさぎ小屋に近づく生徒は少なかったしな。@
br
うさぎなんて珍しいものでもないし、@わざわざ職員室に鍵を借りに来てまで触れ合おうとする生徒はほとんどゼロに近かった。\
それは井俣や他の教師たちも同じで、小屋の中を覗き込むことすら滅多になかった。@
br
鍵を借りに来たのはうちのクラスの飼育委員の生徒だけだ。\
bg black,22
;ld c,HIK_Def1,22
いつも無表情なあの子。@学年でもトップクラスの成績を持つあの男子生徒。@
br
さっきうさぎ小屋を囲んでいた集団の中にあの子はいたのだろうか。@
いたとしたら、……さぞショックを受けたことだろう。\
bg kyou_04,22
me1v 24,50
教室の前まで辿り着き、井俣は立ち止まった。@教室内からがやがやと騒がしい話声が聞こえる。\
『マジで、すごかったんだぜ。』@『血がさ。』@『ドバーってさ。』@
br
興奮して語る生徒たちの声を聞きながら、井俣は溜め息をついた。\
間もなく警察も来るだろう。@どの程度の扱いになるかは分からないがテレビでニュースも流れるかもしれない。@地方紙には大きく取り上げられるだろうし、PTAとの緊急集会も開かれるはずだ。\
まったく……、何だって昨日からこんなに問題ばかり続くんだ……。@
br
昨日、井俣のクラスの生徒が行方不明になった。@しかも同時に4人。@
夜遅くになってそれぞれの親から、まだ学校から帰ってこない、と連絡が入ったのだ。\
普段から学校をサボることが多く、@何かと素行の悪い生徒たちだったので、井俣は正直そこまで心配はしていなかった。@
br
……しかし一晩あけてもまだ見つかっていないとなると、さすがに楽観視はできなかった。\
se1v 82,100
E_MA
bg white,64
bg kyou_01,22
ふぅっ、ともう一度重い溜息を吐いて、井俣は教室の扉を開けた。@
br
生徒たちがおしゃべりをやめて一斉にこちらを向く。\
最前列に座っていた生徒と目が合った。@
毎日うさぎ小屋に通っていた飼育委員、@二瓶ひかる(にへい ひかる)は、相変わらず無表情だった。\
textoff
ld r,HIK_Def1,22
wait 1000
ld r,HIK_Def2,22
cl r,22
井俣は改めて教室を見渡す。@
br
一つ、二つ、三つ、四つ。@
うさぎの事件の影に隠れてしまったが、@……昨日から行方不明になっている生徒の席は、依然、空席のまま点在していた……。\
bg black,0
ld c,HIK_Def2,22
二瓶ひかるはその無表情っぷりに相応しく、とてもおとなしい生徒だった。@
br
しかし、クラスでの彼の様子を見ていれば、性格的におとなしい、と言うわけではなく、@誰も口を利くクラスメートがいない、ということに気付くはずだ。\
ひかるには話し相手がいない。@
br
……つまり友達がいない。\
bg black,2
bg kyou_03,22
me1v 24,50
「……で、旧校舎の女子トイレから聞こえてくるんだってさ。@“めそめそ……めそめそ……そこの人、@どうか哀れな私の話を聞いてください”って女の子の声が……。」\
「え、男じゃないの?@ なんか男の悲鳴や絶叫が聞こえるって。」@
「だーかーらー。@それは、めそめそさんに祟り殺された先生の声で。」\
帰りのホームルームが終わった後、教室の隅でクラスメートたちが話をしていた。@
br
すぐ近くにひかるが座っているのに、会話に混ぜようとする気配は全くない。\
それどころか視線にすら入れようとせず、ひかるの存在を完全に無視していた。@
こんなやつは最初からいない。@そんな態度だった。\
ひかるはさっさと教室を出たかった。@
br
学校はもう終わったのだ。@自分をまるでいない者として扱う連中と一緒にいるのは苦痛でしかなかった。\
bg black,22
だが、帰ろうとしたひかるは、自分の鞄が余りにも軽いことに気付く。@
br
……教科書やノートはホームルームが始まる前に全部しまったはずなのに。\
机の中やロッカーを探していると、@ついさっきまで徹底してひかるを無視していたクラスメートたちが、@いつの間にか話すのをやめてニヤニヤとこちらを見ているのが目に入った。\
bg kyou_02,22
ld r,HIK_def2,22
……またかよ。@
br
そう思ってゴミ箱を見に行くと、案の定ひかるの教材道具は全部そこに投げ込まれていた。@
……ご丁寧に給食の飲み残しの牛乳がまんべんなくかけられて。\
ぐっしょり、べったりと汚されたそれに、@自分の名前が書かれていることを認めるのは、それだけで苦痛だった。@
br
教科書はともかく、ノートは捨てるしかないだろう。@先週同じことをされて買い替えたばかりなのに。\
何とも言えない悔しさと情けなさがこみ上げてきて、一瞬視界がふるっと揺れる。@
br
ひかるは俯いたまま、しばらく顔を上げなかった。@クラスメートたちが自分のことをじっと見ているのを感じたからだ。\
ld r,HIK_Def3,22
そのままの姿勢で深呼吸をし、唇を噛んでいつもの無表情を作る。@そうしてゴミ箱から教科書を拾うと、牛乳にまみれた教科書をそのまま鞄の中に突っこんだ。@
br
家に帰るまでこの鞄を開けることはないだろう。@学校の中で教科書を洗って乾かしている惨めな姿なんて、誰にも見せたくはなかった。\
ld r,HIK_Def2,80
cl r,23
E_MA
se1v 82,85
bg white,63
bg kyou_04,22
quakex 1,100
その場から逃げるように教室を出る。@扉を閉めると同時に、大袈裟なほど下品な笑い声が聞こえてきた。\
「…………………………。」@
br
ひかるはもう一度唇を噛み締める。@そして教室に背を向けて歩き出す。\
bg black,24
me1v 16,50
bg rouka_03,24
一刻も早くうさぎ小屋に行きたかった。@
br
……この学校で唯一自分を慰めてくれる、あのうさぎたちのところへ。\
bg black,2
fede 1,2000
E_B
bg usagi_01,22
wait 2000
bg black,22
bg usagi_02,22
;ld c,HIK_Def2,23
;ld c,HIK_Def1,80
fede 0,1000
E_A
bgm1 8
「お待たせ。@みんな元気だった…?」@
br
うさぎ小屋の扉を開けながら、ひかるは話し掛ける。@
その顔はさっきまでの無表情が嘘のように生気に満ちていた。@声も随分と上機嫌な様子だ。\
;ld c,HIK_Def1,80
;quakey 1,200
背負っていた鞄を小屋の隅の方に放り投げる。@ドサッという音と共に、乾いた土が舞い上がる。@
br
その音に反応したのか、穴に隠れていたうさぎたちが顔を出した。\
赤くて大きな目。@ぴんと立てた耳。@愛らしい仕草。@
br
身体はあちこち土で汚れているが、そんなものは少し払ってやれば真っ白になる。\
ld r,HIK_def1,22
ひかるは飼育委員だ。@
br
2組の飼育委員はうさぎ小屋の世話が割り振られており、@毎日餌をあげなければならないし、週に2回は小屋の掃除もしなければならない。\
他の委員や係と比べてもかなり大変なため、みんなから敬遠されてきた役職だった。@
br
今学期が始まった時、ひかるは他のクラスメートたちにこの役職を半ば強制的に押し付けられたのだ。\
しかし、結果的には良かったと思っている。@
br
このうさぎたちに会えていなければ、ひかるの学校生活は本当にどん底だったのだから。\
ld r,HIK_Def4,80
「また駄目にされちゃったよ、……ノート。」@
br
うさぎに手を伸ばし、そっと触れる。@
短くて柔らかい毛の感触が指に心地良い。\
ld r,HIK_Def3,80
「そんな高いものじゃないけどさ、@こんなにしょっちゅう捨てられるんなら、もう授業のノートなんかとらないでやろうかなって思うよ。」\
そうだ。@ノートなんかとらなくたって、テストでいい点くらい取れる。@
br
ひかるは頭が良い。@クラスの誰よりも頭がいい。@
クラスメートたちもそれを知っている。\
二瓶ひかるはおとなしくて頭が良い。@
だから腹が立つ。@だから、虐められる。\
ld r,HIK_Def2,80
「……理不尽だろ、そんなの。」\
bg black,22
mono 1
bg kyou_03,22
ひかるの持ち物が捨てられはじめたのはいつからだったろう。@
br
全教科で百点をとって先生に褒められてから?@ 厚意からみんなにノートをまとめるコツを教えてあげてから?\
何が原因だったのかは分からない。@もしくはそれら全部の積み重ねだったのか。@
br
とにかくある日を境にひかるは「調子に乗ってる」と陰口を叩かれるようになり、@やがてそれは無視に変わり、持ち物がゴミ箱に投げ込まれるようになった……。\
bg black,22
mono 0
bg usagi_02,22
ld c,HIK_Def2,22
ld c,HIK_Def3,80
「………なんで僕が。」@
br
口の中だけでそう呟くと、ひかるは近くにいたうさぎに手を伸ばし、そっと抱きしめた。\
柔らかくて、温かい。@
br
その体温をもっと感じたくて、抱きしめる腕に力を込める。@
……心を溶かすような温度が腕を通して伝わってくる。\
textoff
fede 0,1000
E_A
ld c,HIK_i1,80
quakey 1,200
「…………なんで、僕がこんな目に…。」\
me1v 16,50
bg black,22
更に力を込める。@更に力を。@更に。@
br
……グエッ、とうさぎの口から奇妙な音が漏れた。\
me2v 17,50
今やうさぎはひかるの腕の中で苦しそうに暴れている。@
br
だが、ひかるは離そうとしない。@
うさぎがもがく様子をじっと見つめ、更に力を入れて身体全体を締めあげる……。\
うさぎが首をブンブンとすごい勢いで振り、@ぴんと立った耳がひかるの顔にぺちぺちと当たった。@
br
ひかるはうさぎを睨みつける。\
bg black,26
bg usagi_03,26
E_A
se1v 13,50
quakey 2,200
bgm1 6
そして、片手でうさぎを掴んだまま高々と持ち上げると、@隅で固まっていた他のうさぎたちの上に思い切り投げつけた。\
投げられたうさぎはぐったりと仰向けになり、@他のうさぎたちはパニックになって小屋の中を駆け回った。\
ld l,HIK_w1,6
ld l,HIK_w2,22
「おいおい死んだ振りなんかするなよー。@このくらいもう慣れっこだろ?」\
大丈夫。@動物はこのくらいで死んだりはしない。@
なにしろ毎日やってるのだ。@どこまでなら大丈夫かちゃんと加減は心得てる…。\
se1v 10,50
quakex 2,200
つま先で倒れているうさぎを蹴りあげながら、ひかるは感謝する。@
br
このうさぎたちがいてくれて本当に良かった。@飼育委員になって本当に良かった。@
こいつらとの遊ぶ時間がなかったら、いじめの日々に、自分はどうにかなっていたかもしれない。\
かろうじて起き上がったうさぎは、穴の中に隠れようとした。@
br
quakex 2,200
だが、ひかるはその後ろ足を鷲のように掴み、無造作に引きずり戻す。\
quakex 1,100
遠ざけられたうさぎは、また這うようにして穴に向かうが、@穴に辿り着く直前で再び引きずり戻す。@それを何度も繰り返す。\
bg black,23
bg usagi_02,23
ld c,HIK_Def2,22
「……あいつら、手は出さないんだ。」@
br
後ろ足をひねるようにして引きずりながら、ひかるは無表情のままで呟く…。\
ld c,HIK_w2a,80
「教材は捨てるし、靴は隠すし、体操着は破くし。@掃除当番も班の仕事も全部僕に押し付ける。@……そういうことするのは全然平気なくせに、絶対に殴ったり蹴ったりはしてこないんだ。」\
殴らない。@蹴らない。@身体に痕を残さない。@ひかるはそれを心底軽蔑する。@
br
もし、ひかるが自殺をしたらきっと彼らはこう言うだろう。\
自分たちはイジメなんかしてません。@あいつに手を出したことなんて一度もありません。@一度も。@……一度も……。\
cl c,0
ld r,HIK_i1,23
se1v 10,50
quakex 2,200
「……ふざけるなよ。」@
br
彼らには、本当にひかるを虐めているという実感がないのかもしれない。@
だとしたら許せなかった。\
bg black,22
;bg aka3,28
殴ってみろよ。@蹴り飛ばしてみろよ。@
br
なぁ、知っているか?@ 何度も持ち物がなくなるあの絶望感を。@親に靴をなくした言い訳をする時の情けなさを。\
あれが暴力じゃないなんて絶対に言わせない。@
br
目に見える傷をつけなきゃ実感できないと言うなら殴ればいい。@歯を折ればいい。@顎を割ればいい。@どれだけ自分が傷ついてるか彼らに分からせるためなら、進んで袋叩きにされたかった。\
bg usagi_01,23
se1v 11,50
quakex 2,200
「殴ってみろってんだッ!!」@
br
吐き捨てるように言って、掴んでいたうさぎを金網に投げつける。@ガシャンと派手な音がするが、彼の心を慰めはしない。\
ひかるは実感している。@
br
自分はこのうさぎたちを虐めている。@抵抗できない、鳴くことすらできない小さな動物を毎日毎日虐待している。\
ひどいことをしている。@それをよく分かってる。@
でも、そのひどいことが堪らなく心地良い。@それをきちんと認め、実感しているのだ。@
br
ひかるはもう一度掴み上げようとうさぎに手を伸ばす。\
bg black,1
E_A
「……こんにちは。」\
lsp bgsp2,":a;bmp\background\efe\a003.bmp",0,0
print 0
bg usagi_02,1
quakey 2,200
me1v 16,50
「…………ッ!!」@
br
唐突に声を掛けられ、ひかるはビクッと振り返る。\
mld r,MAR_Def1,42
見ると、うさぎ小屋の金網の向こうに、小柄な眼鏡姿の少女が立っていた。\
……見られた?@ うさぎたちと戯れる、至福の時間を……?@
というか、誰だこいつ、とっとと消えろ……。@
br
そんな感情がそのままひかるの目に浮かんだのだろう。@少女は萎縮してしまう。\
mld r,MAR_def4a,80
「ご、……ごめんなさい。@いきなり声を掛けて、……驚かせちゃったね。」@
br
そう言って、取り繕うように笑う。\
いつの間にそこにいたのだろう。@
br
ひかるはこの小屋でうさぎたちと“遊ぶ”時は、常に誰かがやって来ないか警戒している。\
うさぎ小屋の中からは、校舎の昇降口も校庭も全て見渡せる。@誰かがうさぎ小屋に近付いてきたら、すぐに気付くはずだ。@
だが、少女の接近には今の今まで気がつかなかった。@
br
ひかるは立ち上がり、少女の視線からうさぎたちを隠すように間に入った。\
ld l,HIK_Def4a,26
;ld l,HIK_Def3,80
「……何か用?」@
br
無表情を崩さずにぶっきらぼうに答えたが、内心はかなりドキドキしていた。@
うさぎとの戯れを、見られたかもしれない。\
ld l,HIK_Def1,80
……ひかるは改めて少女を観察してみる。@
br
地味で目立たない顔つき。@同じクラスにいても名前を忘れられてしまいそうな、@ぼんやりとした雰囲気の女の子。\
彼女と会うのもこれが初めてなのかどうかさえ自信がない。@
br
たとえ以前会話したことがあったとしても、おそらく自分は覚えてないだろう。@そのくらい少女の存在感は希薄だった。\
mld r,MAR_w1,80
「このうさぎ小屋に人がいるなんて、珍しいですね。@……ここにうさぎ小屋があるって、知らない人も多いみたいだし……。」\
動物好きの少女が、たまたまうさぎ小屋に人影を見つけて近寄ってきただけのように見えた。@
br
それを察し、ひかるはとりあえずホッと息をつく。@先ほどの自分の行為を見られていた訳ではないようだ。\
csp -1
print 0
mcl r,0
bg black,24
bg usagi_01,24
その安堵を、気を許してくれたようにでも勘違いしたのか。@少女は愛想笑いを浮かべながら、小屋の中に入ってくる…。@
br
……どこの誰だか知らないけれど、自分だけの聖域に土足で踏み入ってくることが、許せない。\
それに、下手をしたら、明日からもひょこひょことここへ通い出すのではないだろうか…?\
bg black,22
………ふざけるな。@
br
ここは僕だけの聖域なんだ。@お前みたいな、見るからにうさぎ以外に友達がいなさそうなヤツが、のこのこ来ていいところじゃないんだ。\
そんなひかるの胸中になど、少女が気付けるわけもない。@
br
しゃがみ込み、ひとり、ほくほくとうさぎを撫でている。\
「怯えないで。@……くす、本当に可愛い。」@
br
好きなだけ撫でたらいい。@ただし、もう二度とここに来るな……。@
そう念を送ったところで、届くわけもない。@
br
ひかるは小さな苛立ちを覚えながら、少女の背中を食い入るように睨む…。\
bg black,23
bg usagi_02,0
ld l,MAR_w2,23
ld l,MAR_Def4a,80
E_A
「……あれ。@この子、怪我をしてるの…?」\
se1v 20,50
ld r,HIK_i2,26
cl l,23
se2v 13,50
quakex 2,200
「そのうさぎに触るなッ!!!」@
bgm1 7
br
少女が、うさぎの怪我に気付いた瞬間。@ひかるは少女の後ろ襟を掴み、引きずり倒した。\
突然の乱暴に怯える少女の顔が、@……いつもうさぎたちが見せる表情に似ていて、一層、彼の感情を弾けさせた。\
cl r,0
ld c,HIK_i2,24
「出て行けッ!!@ ここは2組の飼育委員以外、立入禁止だッ!!@ 二度と来るなッ、出て行けッ!!」\
ld l,MAR_n2,26
ld l,MAR_n1,80
「……え、……え………っ。」\
少女は目を白黒させて怯える。@
自分がどんな過ちを犯したのか、理解できないとでも言う風な顔だ。\
;ld r,HIK_Def1,80
bg black,22
何も犯してないさ、別に何もッ。@
br
許してやるから出て失せろッ、二度と僕の聖域に近付くなッ!!\
;ld l,MAR_Def3n,80
「ご、……ごめんなさい……、ごめんなさい……。@私……、何かした……?@ 何か悪いことをしたなら謝るから……、ごめんなさい……!」@
br
少女が見せる、おろおろとした怯えた瞳。@僕の手から逃れようと呻く、うさぎたちのそれと重なって……、@無性に腹立たしくなる。\
cl a,0
bg usagi_03,0
ld c,HIK_i2,22
me1v 17,70
「何なんだよ、お前ッ!@ こんなところに一人で来て!!@ 友達いないのかよ?!@ どうせクラスでいじめられててひとりぼっちなんだろッ!!」@
br
感情のままに怒鳴りながら、何て自虐的な言葉だろうと耳も痛くなる。\
ld r,MAR_n1,22
しかし、その少女にその言葉は、あまりに的を射ていたらしい。@
br
表情が悲しみと驚愕でぐにゃりと歪む。@
……どうして自分がひたすらに隠していた、いじめられっこだという秘密が見破られたのか。@自問しているに違いない。\
生憎だな。@僕にはよくわかるんだよ。@そしてこの感情は同族嫌悪だ。@あぁ、その歪めた表情、……いらいらするッ!!\
;bg black,26
bg usagi_01,26
se1v 11,50
quakey 2,200
「さっさと出て行けッ、このブス!!@ 人間に相手にされないからって、動物なら相手にしてもらえると思ったか?!@ お前の浅ましい考えなんて見え見えなんだよ!!」\
ld r,HIK_i2,26
「わかってんだよッ、いじめられっこなんだろ?!@ 悔しいんだろ?@ でも何も出来ないんだろ?!@ だから動物なら相手にしてもらえるって思ったんだろ?!@ お前みたいなヤツ、うさぎも誰も相手になんかするもんかッ!!@ 出て失せろッ、二度とここには近寄るな!!@ …………このッ!!」\
bg black,22
;bg usagi_03,24
;ld r,HIK_i1,24
;quakex 1,100
足元の土くれを拾い上げ、乱暴に投げつける。@
br
;ld r,HIK_Def4a,80
bg usagi_03,22
E_A
…………………………………。@
me1v 17,50
…………え……?\
そこには、誰もいなかった。@
br
少女から目を離したのは、足元の土くれを拾うために屈んだ一瞬だけだ。@
なのに、……その一瞬を境に、少女の姿は消えていた。\
;cl r,24
ld c,HIK_Def4a,2
辺りを見渡すが、どこにも姿がない。@隠れる場所などあるわけもない。@
br
……文字通り、……霞のように、少女は消え去ってしまった……。\
bg black,22
bg usagi_01,22
何だよ、これ……。@
br
……まるで、……幽霊……。@…………まさか、妖怪……?\
どこの学校だってそうだろうけど、この学校にも七不思議、……いや、最近、八不思議になったらしいが、@……というものがある。@
br
その中の怪談には、ひとりで遊んでいる生徒に話し掛けて、神隠しにしてしまう…、@みたいなのが混じっていたりしなかったっけ……。\
目の前にいたはずの少女が、瞬時に消える。@
br
ただそれだけのことなのに、……ひかるの背中は、冷たい汗でびっしょりだった。\
ld l,HIK_w2a,22
「まさかな。@……はっ。@いるわけないよな、妖怪なんて。」@
br
ひかるは土くれで汚れた手を払う。@
何だか興醒めしてしまった。@今日は帰ろう。@そう思い、入口の扉に手を掛ける。@
br
……その時だった。\
bg black,22
E_A
「そんな寂しいこと言わないでよ。」@
br
背後からいきなり声を掛けられ、ひかるは思わず「ひっ」と悲鳴をあげた。\
bg black,24
bg usagi_02,24
振り返ると……。@……そこには、おかしな服を着た、長身の青年が立っていた。\
bgm1 9
ld r,HAM_Def1,2
ld r,HAM_Def2,80
「“いるわけないよな、妖怪なんて”。@……そんなの妖怪が聞いたら、きっと傷つくよ。@存在を否定される辛さは、君もよく知ってるだろう……?」\
今度は、一瞬の間に、自分の背後に人がいたのだ。@……もう驚愕を超えて、呆然とするしかない。\
その青年は、くっきりとした端正な顔で、肌は透けるように白い。@最近女子たちが騒いでいるアイドルにどことなく似ているかもしれない。@
br
その容姿は、この汚いうさぎ小屋には余りにも不釣り合いで、@ひかるは現実の風景の中に、急にフィクションの映像が差し込まれたかのように感じた……。\
ld r,HAM_Def1,80
「何だ。@そういう驚いた顔もできるんじゃないか。@いつもの能面みたいな顔よりずっと素敵だよ。@二瓶ひかるくん。」\
ld l,HIK_Def4a,22
;ld l,HIK_Def1,80
「ど、……どうして、僕の名前を?」@
ld r,HAM_Def2,80
「ここしばらく、君には注目させてもらってたんだ。@気付かなかった?」@
br
ひかるは真っ青になる。@
それは、ひかるが今までうさぎたちにしてきたことを知っているということだろうか……。\
bg black,22
bg usagi_03,22
;ld r,HAM_Def3,80
me1v 16,5
「もちろん、知ってるよ。@君がこの子たちとどんな風に遊んでたのかもね。」@
br
青年は口元に悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。\
me2v 17,50
み、見られていた……。@
誰にも知られないよう警戒してきたつもりだったのに……!@
br
彼はどうする気なのだろうか?@ 先生に言いつける?@ 親に知らせる?@ それともまさか、警察に………、\
ld l,HAM_Def2,22
「ははは、安心していいよ。@そんなことしないから。」@
br
青年は屈託なく笑った。@
br
……本当に?@ 本当に誰にも言わない?\
ld l,HAM_Def1,80
「うん、約束する。」@
br
果たしてこの言葉を信用していいのだろうか……。@…………あれ?\
mbg black,22
;ld l,HIK_Def1,80
ひかるは不意に違和感を感じ、自分の口を押さえる。@
br
僕は今、無意識に自分の考えを声に出していただろうか?\
……いや、そんなことはない。@
なのに、彼は僕の心の中の言葉に対し、返事をしている……。@
br
ひかるの口は干上がったかのようにカラカラに乾いている。\
cl l,0
mcbg 22
;bg usagi_03,22
……では、これはどういうことなのだろうか?@
この人が僕の心を読んだとでも……そんな馬鹿な。@それじゃあまるで本物の……、\
ld l,HAM_Def1,22
;ld l,HAM_Def4,80
fede 10,1000
E_MA
ld l,HAM_Def2,80
「……妖怪じゃないか?」@
br
青年がまるで先回りでもするようにひかるの考えを口にする。\
ld l,HAM_Def3,80
「ひかる君は頭が良いんだね。@正解を出すのが早い。」@
ld r,HIK_Def4a,24
「…………じゃ、じゃあ………。」\
ひかるは早々に観念する。@
br
出会ってから本当にわずかな時間しか経っていないにも関わらず、@目の前に立っているこの青年が、ただの人間でないということを受け入れる。\
何者かは分からないが、彼は自分とは違う、何か特別な存在なのだと。@ひかるは全身の感覚でそれを感じ取った。@
br
そうだ。@……そもそも彼は、ひかるがうさぎ小屋から出ようとした瞬間、@そのすぐ背後、うさぎ小屋の中にいきなり現れたのだ。\
普通の人間には、そんなこと絶対に不可能だ。@金網をすり抜けることが出来ない限りは。\
ld l,HAM_Def1,80
「理解が早くて助かるよ。@最近は、僕らみたいな存在を頭から否定してて、@どんなに証明しても受け入れてくれない子供が多いんだ。」\
ld r,HIK_Def4,80
「あなたは……その、妖怪なんですか……?」@
br
上擦った声で尋ねると、青年はニッコリ笑って言った。\
ld l,HAM_Def2,80
「ハメルン。@それが僕の名前。@……みんなには“音楽室のハメルン”って呼ばれたいね。」@
ld r,HIK_Def2,80
「……音楽室?」\
;ld l,HAM_Def3,80
bg black,22
bg gakkou_03,22
「ほら、あそこ。@……このうさぎ小屋の向かいの教室だよ。@僕はいつもあそこにいてね。@あの窓から毎日ここに通う君をこっそり覗いてたってわけさ。」@
br
そう言うと、ハメルンと名乗った青年は、自分の手をひかるの目の前に差し出した。\
bg black,22
;bg usagi_01,26
me1v 16,50
その手には何かが握られている。@ハメルンは勿体ぶるようにゆっくりとその指を広げる……。@
br
……それは、何……?@
次第に見えてきたそれは……、カスタネットだった。\
ld r,HAM_Def1,22
「……『ハメルンのカスタネット』っていう怪談を聞いたことある?」@
「いえ、僕はそういうのはあんまり詳しくないです……。@……でも多分、学校の八不思議の中に入ってるんじゃないかと……。」\
;bg black,24
bg usagi_02,0
ld r,HAM_Def1,22
ld r,HAM_Def2,80
「あぁ、僕のは八不思議にはまだ入ってないんだよ。@この学校に来てから、まだ日が浅いからね。@……う~ん、そうか残念。@まだまだ怪談も僕も無名みたいだ。」\
ld l,HIK_Def2,23
「……ハメルンのカスタネット…。@……聞いたことないです、そんな怪談。」@
ld r,HAM_Def1,80
「僕のはね、こんな話なんだ……。」\
bg black,22
fede 1,1000
E_B
bg rouka_01,2
wait 2000